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タングクリブ(タンクガード)ってこんな矯正方法

タングクリブ(タンクガード)とは、主に舌の癖を治す目的で使用されている矯正装置で、固定式と取り外し式の2種類があります。歯を舌で押したり舌で遊んだりする癖がある場合、開咬などが生じるケースがありますが、装置を装着することによって舌を前に出す癖を治せます。舌を前に出さなくなることで前歯には余計な力が加わらなくなり、唇からの力が適切に作用するようになります。すると唇と頬、舌の力のバランスが取れるため、歯並びを悪くしてしまう力を除去できます。

また指を吸う癖が見られる場合にも、タングクリブを装着することによって効果が見られます。指しゃぶりも歯並びに悪い影響を与える癖として知られていますが、自然に癖を治すのが難しい場合には、タングクリブを使用して改善を目指していくという選択肢があります。

目 次

改善が期待できる症状

改善が期待できる症状としては、上と下の前歯が噛み合わないために隙間できている状態の「開咬(オープンバイト)」が挙げられます。これは、舌を前に出す癖と指を吸う癖が開咬が原因のひとつでもあるといわれています。タングクリブの装着によって、舌を前に出す癖と指を吸う癖の解消につながっていきますので、開咬の改善が期待できます。

施術に適した年齢

タングクリブ(タンクガード)を使用して治療を行えるのは小学校低学年程度とされていますが、ひとりひとり成長のスピードは異なります。気になる舌の癖が見られる場合には、まずは歯科医院にて相談することがおすすめです。

治療方法

タングクリブ(タンクガード)には、歯に接着する固定式のものと取り外しができるものの2種類があります。治療を行う場合には、いずれかの装置を上顎に装着します。

固定式タングクリブは、金属製のバンドとバンドから伸びている太めの金属製のワイヤー、前歯部分の格子状の金属ワイヤーから構成されています。装着する際には、金属製バンドを第一大臼歯(6歳臼歯)にはめ、接着剤を使って固定します。

また取り外し式のタングクリブは、本体部分と歯に引っ掛ける金属製ワイヤー、前歯部分の格子状のワイヤーから構成されています。食事や歯磨きの時などに取り外しができますが、外した後に装着を忘れないようにすること、外している間に失くさないように注意すること、装着・取り外しの際は両手で行うなど取り扱いに注意が必要です。

固定式も取り外し式も、上顎の前歯の部分に格子状の金属ワイヤーが取り付けられています。装置を装着した状態で舌を伸ばそうとした場合、舌先にワイヤーが当たるため、だんだんと舌を出さないように習慣づけられます。また、同じように指を吸おうとすると指先にワイヤーが当たりますので、癖を無くすことに繋がっていきます。

治療期間

装置は6ヶ月〜1年ほど装着して治療を行っていきますが、症状などによって治療に必要な期間が前後する可能性があります。実際に必要な期間については歯科医院に確認してみてください。

費用目安

治療を行う際の費用としては、50,000〜100,000円ほどが目安となるようです。実際には歯科医院によって料金が異なりますので、治療を受けるところではどれくらいで治療を行えるのかといった点をあらかじめ確認してください。

リスク

装置を使い始めた頃は、話しづらい、飲食がしづらいなどの違和感が出るケースもありますが、徐々に慣れて気にならなくなります。また、舌にガード部分の跡がつくことで痛みを感じてしまう場合があるものの、こちらについてもだんだんと慣れることができます。

ただし、舌や指などで装置のガード部分をいじるなどした場合には、装置の破損や変形につながってしまうことがある点には注意が必要です。

タングクリブ(タンクガード)のメリット・デメリット

メリット

タングクリブ(タンクガード)を使用することによって、問題となっていた舌の癖を修正できる点が大きなメリットといえます。子供のうちから悪い癖を修正していけば、後々歯並びを悪くしてしまう原因を解消することができます。

デメリット

舌の癖を修正するための装置であることから、装着してすぐの頃にはストレスを感じる可能性がありますが、根気強く使用することが大切です。また、舌の癖が治ったら装置を外せますが、癖が治ったかどうかの判断が難しいため、もし舌の癖が治り切らないうちに装置を外してしまった場合、歯並びの悪化に繋がってしまう可能性も考えられます。

加えて、症状が進んでいる開咬の場合、タングクリブのみでは症状の改善まで行うことは難しい面があるため、他の矯正装置の併用が必要になる場合もあります。

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