[最終更新日]: 2024/10/31
歯磨きを嫌がる子供への対処法
「子供が歯磨きを嫌がって困っている」そんなお父さん、お母さんの悩みをよく聞きます。でも、心配しないでください。子供が歯磨きを嫌うことは当然のことなんです。では、どうすればよいのか、その方法をご紹介していきましょう。
こんな歯磨きはNG!
歯磨きは大切なことです。これから一生涯、歯磨きは継続していかなければならない行為ですから、小さい頃から習慣づけておくことは非常に有効です。しかし、前述したように子供は歯磨きが嫌いです。代表的な理由としては、「お口の中に歯ブラシ(異物)が入るのが気持ち悪い」、「口を開けていることが苦痛」などがあります。子供の方にもちゃんとした理由があるということを理解してあげてくださいね。
絶対に避けていただきたいことは、子供が嫌がるからといって無理矢理に磨くということ。嫌がっているのに歯磨きを続けさせようとすると、逆に歯磨きを嫌うようになり習慣づけをするのに苦労してしまいます。嫌がる場合にはごく短時間で済ませてしまったり、歯ブラシを使用しないことも考えましょう。とにかく、少しずつ慣らしていけばよいので、焦らずにやっていきましょう。
嫌がる子供の歯磨き
子供が生活習慣について、親の言っていることを理解できるのは3歳程度からといわれています。つまり、乳歯が生えてきて、歯磨きが必要になる生後6ヶ月程くらいからしばらくは、なかなか言うことを聞いてくれないのも当然のことなのです。
そのような時期には、子供の好きな「ごっこ遊び」などを取り入れてみましょう。「歯磨きごっこ」という設定にして、子供の歯を磨くのはもちろんですが、子供にお父さんやお母さんの歯を磨いてもらったりすることで、楽しい雰囲気で歯磨きができるでしょう。また、お人形と歯磨きごっこをさせる、歯磨きDVDで興味を持たせるなどいろいろな方法があります。
歯磨きができた場合は思いっきり褒めてあげて、子供に自信をつけてもらうことも重要です。とにかく、「歯磨き=つらい」という意識付けをしないで、楽しくできる雰囲気作りを心がけましょう。
子供の歯の磨き方
子供の歯磨きでは、子供用の歯ブラシを使用してください。大人用だと大きすぎてお口の中の不快感が増加することもあります。そして、自分できちんと磨けるようになるまでは、膝の上などに寝かせてお父さんお母さんが奥歯までしっかりと磨いてあげてください。
“歯ぐき”を磨くのでなく、“歯”を磨くように注意します。歯ブラシの毛先をわずかにしならせる程度の優しい力で磨きます。歯ぐきにブラシが当たると痛みを感じます。また子供の上唇の裏には上唇小帯というヒダがあります。ここに歯ブラシが当たると痛みを感じます。上唇小帯を指で保護するようにカバーして磨きます。
口の中の感覚が過敏な頃の子供は、口の中をいきなり歯ブラシで触ると、嫌がることがあります。焦らずに、くすぐったりしてリラックスさせ、ほっぺたをマッサージしてお顔を触ります。その後徐々に口に触れていきます。磨いてる間も歌などを歌ってとにかく“楽しく”磨いていくことが子供の歯磨きの秘訣です。
毎食後に歯磨きをすることがベストではありますが、嫌がる場合には朝や昼は歯磨きを軽くするのも仕方がないでしょう。しかし、寝ている間は虫歯菌が増殖しやすいので寝る前だけはしっかりと磨いてあげるようにしてください。
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- 山地晃二郎 先生
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ヤマヂ歯科クリニック
日本矯正歯科学会 認定医
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