[最終更新日]: 2022/08/01
T4Kってこんな矯正方法
T4Kは、柔らかいマウスピース型の矯正装置を一定時間以上装着することで顎の成長をサポートし、永久歯の萌出を正しい位置に導くという矯正方法です。
ほかのマウスピース型矯正よりも装着時間が短時間(日中1時間以上と就寝中)なのが特徴です。
低年齢からの治療に対応しているので、気になる歯並びやかみ合わせに対する早期治療が可能です。従来の矯正方法に比べて、小さな力で少しずつ矯正するので、痛みが少ないのがメリットとされています。
改善が期待できる症状
T4Kによる、矯正治療で改善が期待できる症状には、次のようなものが挙げられます。
- 不正咬合(出っ歯・叢生・受け口・開咬・過蓋咬合など)
- 口呼吸
- 骨格の歪み
- 虫歯リスク
- 感染症やアレルギー
- 指しゃぶりや歯並びを悪くする癖
T4Kは柔らかいマウスピースを装着して舌を正しい位置に置いたり、お口周りの筋肉を鍛えたりする矯正方法です。T4Kによって歯を矯正することで顎の骨の成長をサポートし、永久歯がきれいに萌出できるお口を目指せるのがポイントです。
歯は、さほど強い力がかからなくても動いてしまいます。そのため、舌の位置が悪いと、無意識に歯を押し出している場合もあるので、正しい舌の位置を覚えることで、歯並びの改善が期待できるのです。
またお口周りの筋肉が鍛えられると、口をしっかりと閉じられるようになります。その結果ポカン口が改善され、鼻呼吸ができるようになります。その結果、細菌やウイルスへの感染が防げたり、歯周病や虫歯になりにくくなったり、集中力が高くなったりと、さまざまなメリットが期待できるのです。
施術に適した年齢
T4Kによる矯正治療を受けるのに適した年齢は、一般的に3~10歳位までとされています。個人差はありますが、マウスピースを口に入れられれば、治療可能です。
受け口の場合は、ほかの症状よりも少し早めの3~5歳頃にスタートすることが望ましいとされています。
その他の症状については、6~10歳を目安に、子供の成長のペースに合わせて、治療を開始することが多いようです。
治療方法
T4Kは、柔らかいマウスピース装置を使う矯正方法です。装着時間は、日中1時間以上と就寝中なので、通園や通学時に装着する必要はありません。
定期的な通院は必要ですが、一般的な治療法と比較すると、その頻度は少ない傾向にあります。
治療開始時に、マウスピースの装着方法や注意点を指導されるので、正しい装着方法を守ることで、矯正効果が期待できる治療です。特に、低年齢の子供では、舌のポジショニングに気をつける必要があります。
治療期間
T4Kによる矯正治療の治療期間は、子供の成長やお口の状態によって異なりますが、一般的に1~3年程度となっています。その後、状況に応じて、必要があればⅠ期またはⅡ期治療に移行するケースが多いようです。
従来のワイヤー治療よりも、低年齢から治療を始められるので短期間で改善がみられることが多く、その後の治療が必要となっても、負担が軽くなる場合があります。
費用目安
T4Kは、保険が適用されない自由診療となるため、治療費用は全額負担しなければなりません。クリニックによって治療費用が異なりますが、10万円以上が相場のようです。
クリニックによっては、デンタルローンを取り扱っているところもあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。また、条件がありますが、医療費控除の対象となる場合もあるので、税務署などに確認してみるとよいかもしれません。
リスク
T4Kによる矯正治療のリスクとしては、取り外しが自由であるため、指示通りの装着が守れないと、思うような結果につながらないということが挙げられます。特に小さな子供の場合は、嫌がったり、自分で勝手に外してしまったりということもあるので、家族の見守りが必要です。
また、素材が柔らかくて使いやすい装置であるがゆえに、必要以上に噛み続けたり、乱暴に扱ったりすると壊れる場合があるということも、リスクのひとつとして考えられます。
口コミ

T4Kを初めて付けて寝た翌朝、歯が痛いと起きてきました。「これは、歯が動いている証拠だ!!」と思いました。嫌がったので「ご飯を食べても痛かったらやめよう」と言っていたのですが、すぐに、痛みは消えたそうです。3週間程経ちますが、朝の痛みはいまだにあるようですが、効果が出ているせいか、自分でも納得しているようで、就寝時は、自分で装着しテープをしています。
https://leo-dental.net/orthodontics01/orthodontics03/
T4Kのメリット・デメリット
メリット
T4Kによる矯正治療のメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 従来の治療法に比べて、治療費用がかからないので経済的。
- 通院回数が少ない。(2~3か月に1度)
- 矯正中の痛みが少ない。
- 早期治療が可能なので、永久歯を抜く必要がなくなる。
- 歯並びだけでなく、骨格の歪み改善も期待できる。
- 装着時間が短く、園や学校に行くときは装着する必要がない。
- 鼻呼吸ができるようになり、風邪などの感染症にかかりにくくなる。
デメリット
T4Kによる矯正治療のデメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 指示された装着時間や方法を守れないと、思うような結果につながらない。
- 子供がマウスピースを勝手に外してしまうことがある。
- マウスピースの扱いが荒いと壊れてしまうことがある。
- 歯並びを悪くする習慣や癖を改善しないと、後戻りする場合がある。
T4Kは、日中1時間以上と就寝中にマウスピースを装着することで、歯並びやお口の癖・悪習慣を改善するタイプの治療方法です。目立たずに矯正治療を行いたい方や、早期治療で後々の矯正治療の負担を緩和したい方、歯並びを整えるだけでなく、根本的な原因から改善したい方などにおすすめです。
子供の矯正治療は、発育状況やお口の状態だけでなく、子供の性格ややる気によって、治療結果が左右されます。そのため、子供の矯正治療には、家族の協力が不可欠です。お子さんの様子をよく観察し、家族で頑張れる、より適した治療法を見つけてあげてくださいね。