[最終更新日]: 2022/07/19
インビザラインファーストってこんな矯正方法
インビザラインファーストは、マウスピース型の矯正装置を使った矯正方法です。ワイヤー矯正と違い、いつでも装置の取り外しができます。
治療の特徴は、顎の成長をサポートすることで永久歯が正常な位置に萌出するように導くことです。また、不正咬合や歯並びを悪くする習慣を早期に改善することで、Ⅱ期治療の負担を軽減も期待できます。
適応となるのはⅠ期治療の対象となる6~11歳くらいで、治療は最大18か月が一般的です。
取り外しができて目立たず、痛みが少ないのがメリットですが、取り外しが自由であるため、装着の管理がしっかりできないと、思うような結果に至らないこともあります。
改善が期待できる症状
インビザラインファーストは、顎の成長の誘導と歯並びの修正を同時に行える治療法です。治療を受けること改善が期待できる症状としては、次のようなものがあります。
- 不正咬合(受け口・叢生・出っ歯・過蓋咬合・開口・交叉咬合など)
- 歯並びを悪くする習慣や癖
- 歯の破損・摩耗
施術に適した年齢
インビザラインファーストの施術を受けるには、次の3条件を満たすことが必要です。
- 第一大臼歯が萌出している。
- 切歯のうち、少なくとも2歯が2/3以上萌出している。
- 少なくとも3/4顎に乳歯(C・D・E)または未萌出の永久歯(3・4・5)が2歯以上ある。
このような条件を満たすのは、個人差はありますが、一般的に6歳から11歳くらいといわれています。
治療方法
インビザラインファーストは、マウスピース型の矯正装置です。ワイヤー矯正と異なり、食事中や歯磨き時には取り外すせるので邪魔になりません。
お口の状態に合わせたマウスピースを一定期間ごとに交換して使用していき、少しずつ歯並びやかみ合わせを整えていく方法です。
取り外しはできますが、定められた時間以上の装着をしていないと効果が現れにくいという特徴があります。一般的に、1日20時間以上の装着が必要です。
治療期間
インビザラインファーストの治療期間は、最大でおよそ18か月です。お口の状態や子供の発育状況など、個人差があるため、人によって治療期間は異なります。
通常の矯正治療のⅠ期治療にあたる部分に適応され、目安としては、永久歯が生えそろうまでが一般的な治療期間です。
費用目安
インビザラインファーストは、自費診療のため、クリニックによって費用に差があります。目安としては、40~60万円のクリニックが多いようです。
多くのクリニックでは、デンタルローンを取り扱っているので、希望する場合は、カウンセリング時に確認してみるとよいでしょう。
また、条件付きではありますが、公的制度である医療費控除の対象になる場合もあります。
リスク
インビザラインファーストのリスクとしては、取り外しが自由にできるがゆえに、装着するのを忘れてしまうことが挙げられます。
インビザラインファーストは、一定時間以上装着しないと、矯正効果が落ちてしまったり、治療期間が延びてしまったりというデメリットが生じるため、注意が必要です。
またワイヤー矯正に比べると比較的軽度ではありますが、インビザラインファーストでは歯が動く際に生じる痛みを感じる場合があります。
しかし、インビザラインファーストは、装置自体がとても薄型なので、歯肉や唇に当たることが少ないので、常に痛みや違和感が継続することは少ないようです。
口コミ

インビザラインは子どももストレスなく使えるのでお勧めです。値段も他の矯正装置と比べると安いですし、長い期間保証されているので安心してはじめられます。
https://kirameki-dental.com/interview/
インビザラインファーストのメリット・デメリット
メリット
インビザラインファーストのメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 顎の成長をコントロールできるので、かみ合わせが整えやすい。
- 指しゃぶりをはじめとした、歯並びを悪くする癖を改善させやすい。
- 透明で薄いマウスピースなので、目立たない。
- 取り外しができるので、歯磨きしやすく、虫歯になりにくい。
- スポーツや楽器も制限されずにできるので、子供の日常を阻害しにくい。
- クリンチェック(治療動画シミュレーション)で治療のイメージがしやすい。
- Ⅱ期治療の負担が軽くなる。
デメリット
インビザラインファーストのデメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 子供が勝手に取り外してしまうことがある。
- 装着時間の確保や正しい装着ができないと、治療が長引いたり、思うような結果が出にくかったりする。
- 骨格的な問題やお口の状態によっては、適用できない場合がある。
インビザラインファーストは、目立たない矯正を希望する方、痛みの少ない矯正を希望する方、早期治療を希望する方などに適した矯正治療法といえます。
従来のワイヤー矯正と違い、取り外しができるので、虫歯ケアがしやすい、食事が食べやすいというのが特徴です。しかし取り外しが自由であるがゆえに、患者さん自身の管理が不十分だと思うような結果が出にくいという注意点もあります。
いずれの方法であっても、子供の矯正治療は、お子さんのお口の状態だけでなく、性格や家族の協力体制によって、結果が左右されることもあるようです。じっくりと検討したうえで、お子さんにとってよりよい治療法を選択してくださいね。